夏目漱石『こころ』を読む 私が本当に話したくて話せなかったこと

  • 磯前 順一(国際日本文化研究センター教授)
講師詳細

近代日本を代表する小説家、夏目漱石は近代社会の心の不安をいち早く読み取り、その苦悩を描写した人物です。本講義では、初期の作品『夢十夜』の幾つかの短編を皮切りに、代表作『こころ』を「内面の告白」という観点から読み取ります。養子に出されて親子関係に苦しみ、欧州留学で日本の近代化に疑問を感じ、最後には将来を約束された東大講師まで辞してしまった漱石。その生涯を通して、彼は何に苦悩し続けたのでしょうか。そこに、五木寛之の見出した仏教帰依の世界から見た「不安の時代」を重ね合わせるとき、曖昧で不確かな現代社会の人間関係に悩み続ける私たちに希望の光を投げかけてくれるような気がしてなりません。一緒に希望を読み取って見ませんか。

お申し込み
日程
2020/6/20
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,520円
教材費(税込)
-
設備費(税込)
110円
持ち物など
筆記用具
『こころ』角川文庫版(396円)をお読みのうえご持参ください

設備費は、教室維持費です。
その他
窓口でお手続きされる方は、公開講座6番のちらしをご覧ください。

講師詳細

磯前 順一(イソマエ ジュンイチ)
宗教学・歴史研究専攻。東京大学助手、日本女子大学助教授などを経て、現職。チュービンゲン大学、ハーバード大学、ボッフム大学、チューリヒ大学などの客員研究員も歴任。