新視点 モノから前方後円墳時代を考える
  • 教室開催

  • 宇野講師(4月)
  • 宇野 愼敏(行橋市歴史資料館館長)
  • 小嶋 篤(九州歴史資料館主任技師)
  • 辻田 淳一郎(九州大学准教授)
  • 小川 秀樹(行橋市教育委員会文化課参事)
  • 松浦 宇哲(嘉麻市教育委員会生涯学習課文化財係長)
  • 桃﨑 祐輔(福岡大学人文学部歴史学科教授)
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講師詳細

 前方後円墳は3世紀の終わりから7世紀にかけて九州・鹿児島から東北・岩手までおおよそ5000基が築かれている。300年以上にわたって同じような形の墳墓が築かれていることは、この時代のヤマト王権を抜きにしては考えられない。では一体、ヤマト王権とどのような関係をもって前方後円墳は築かれたのであろうか。これを解く鍵は、青銅製の鏡、煌びやかに輝く金銅製の装身具、黒光りする鉄製甲冑などに代表される副葬品にある。これらを所有している前方後円墳はほんのわずかな古墳だけである。こうした副葬品を所有していた被葬者は、どのような豪族であったのか。農工具・横穴式石室・馬具などを通して埋葬された豪族の実態を描くとともに、ヤマト王権との関わり、ヤマト王権の政治構造などを検証する講座である。新たな古墳時代像が描かれるであろう。(宇野愼敏講師・記)

<各回のテーマと講師>
①4/23「装身具からみた前方後円墳時代」 行橋市歴史資料館館長・宇野 愼敏 先生
②5/ 7 「横穴式石室墳からみた前方後円墳時代」 九州歴史資料館主任技師・小嶋 篤 先生
③6/18 「鏡から前方後円墳の時代を考える」 九州大学准教授・ 辻田 淳一郎 先生
④7/ 2「甲冑をまとう武人たち -古墳時代の軍隊と戦い」 行橋市教育委員会文化課参事・小川 秀樹 先生
⑤8/27 「農工具から何が分かる? 農工具副葬古墳の被葬者とその役割」 嘉麻市教育委員会生涯学習課文化財係長・ 松浦 宇哲 先生
⑥9/ 3 「馬具からみた前方後円墳時代」福岡大学教授・桃﨑 祐輔 先生

※各回申込もできます。専用ページからお申し込みください。




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中途受講はできません

お申し込み
日程
2022/4/23, 5/7, 6/18, 7/2, 8/27, 9/3
曜日・時間
土曜 土曜 13:00~14:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 16,500円 
設備費(税込)
1,320円
持ち物など
※設備費は、教室維持費です。

講師詳細

宇野 愼敏(ウノ マサトシ)
1976(昭和51)年関西大学文学部史学科卒業、1979(昭和54)年(財)北九州市教育文化事業団(現在の(公財)北九州市芸術文化振興財団)埋蔵文化調査室学芸員を平成31年3月退職。現在、行橋市歴史資料館館長。
2003(平成15)年学生社より『九州古墳時代の研究』出版。2004(平成16)年 博士(文学)学位取得。
2022(令和4)年(特定非営利活動法人)北九州市の文化財を守る会理事長、元福岡大学・北九州市立大学非常勤講師。
小嶋 篤(コジマ アツシ)
1983 年行橋市生まれ。福岡大学大学院博士課程修了 (文学博士)。九州歴史資料館主任技師、九州国立博物館研究員を経て、現在は再び九州歴史資料館主任技師として、特別史跡・大宰府跡の調査研究に従事している。主な担当展覧会に、九州国立博物館特別展「宗像・沖ノ島と大和朝廷」、特集展示「筑紫の神と仏」等がある。
辻田 淳一郎(ツジタ ジュンイチロウ)
1973年長崎県生まれ。九州大学大学院比較社会文化研究科(学府)博士後期課程単位取得退学。福岡県教育庁文化財保護課、九州大学大学院人文科学研究院専任講師を経て現職。
博士(比較社会文化)。
専門:日本考古学。主な研究テーマは日本列島の古代国家形成過程に関する比較考古学的研究。弥生時代~古墳時代の遺跡から出土する物質文化の分析を基礎として、社会の複雑化の実態解明やその相対化を目指しつつ研究を行っている。
著作:「威信財システムの成立・変容とアイデンティティ」田中良之・川本芳昭編『東アジア古代国家論―プロセス・モデル・アイデンティティー』(すいれん舎,2006)、『鏡と初期ヤマト政権』(すいれん舎,2007)、『同型鏡と倭の五王の時代』(同成社,2018)、『鏡の古代史』(角川選書,2019)など
小川 秀樹(オガワ ヒデキ)
1962年 北九州市生まれ。立正大学文学部史学科卒業。1989年より行橋市教育委員会において文化財保護行政に従事し、行橋市歴史資料館の開設、御所ヶ谷神籠石や椿市廃寺の発掘調査、福原長者原官衙遺跡の保存事業などに携わる。現在、行橋市教育委員会 文化課参事。
松浦 宇哲(マツウラ タカアキ)
1970年生まれ。大阪大学文学部史学科(考古学専攻)卒業。現在、嘉麻市教育委員会生涯学習課文化財係長。嘉麻市の文化財行政に従事する傍ら、古墳時代の北部九州や遠賀川流域の古代史について研究。近著に「農工具からみた山の神古墳の被葬者像」『山の神古墳の研究』(九州大学考古学研究室 2015)など。
桃﨑 祐輔(モモサキ ユウスケ)
1967年(昭和42年)3月12日生まれ。福岡大学人文学部教授(考古学)
福岡県福岡市出身 筑波大学大学院歴史・人類学研究科文化人類学専攻を単位取得退学。東京国立博物館事務補佐員、筑波大学助手を経て2004年に福岡大学に着任。2018年に中国社会科学院考古研究所・吉林大学・西北大学で1年間の在外研究に従事。ユーラシア騎馬文化・中近世仏教考古学が専門で「中世とは何か」の解明をめざす。
主な著作に「高句麗太王陵出土瓦・馬具からみた好太王陵説の評価」(『海と考古学』2005)、「七支刀の金象嵌銘技術にみる中国尚方の影響」『文化財と技術 4』2005)、「中世棒状鉄素材に関する基礎的研究」(『七隈史学』第10号)、「九州の屯倉研究入門」(『還暦、還暦?、還暦!』2010)、「九州出土子持勾玉研究入門」(『福岡大学考古学論集2』2013)、桃崎祐輔「騎馬文化の拡散と農耕文明との融合-江上騎馬民族征服王朝説が描く文化融合モデルとその今日的意義-」(『今、騎馬民族説を見直す』2014)「山の神古墳出土馬具の検討―2セットのf字形鏡板付轡・扁円剣菱形杏葉の年代とその意義―」(『山の神古墳の研究』2015)「金属容器」(『モノと技術の古代史 金属編』2017)「英彦山信仰遺跡と遺物からみた英彦山の歴史」(『英彦山の宗教民俗と文化資源』2017)など