沖ノ島祭祀遺跡と宗像・糟屋の古墳の出土品を考える④ 世界遺産・新原奴山古墳群の出土馬具が語る外交

  • 桃﨑 祐輔(福岡大学人文学部歴史学科教授)
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 2017年の 「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の世界遺産指定に伴い、福岡県教育委員会と各界を代表する研究者たちによって報告書がまとめられ、九州前方後円墳研究会をはじめとする学術団体で研究会も開かれました。その過程で、従来の議論が深められる一方、沖ノ島祭祀の定説が書き換えられた分野もありました。この講座では、宗像沖ノ島とその周辺の古墳や遺跡に焦点を当て、最新の研究成果を踏まえながら、対外交渉やヤマト政権との関係について考えます。(講師・記)

第4回 世界遺産・新原奴山古墳群の出土馬具が語る外交
 世界遺産の構成資産である福津市新原・奴山古墳群と周辺の古墳群は、調査研究がいまだ途上にあり、その解明はこれからです。この回では許斐儀七氏旧蔵の伝津屋崎町出土龍文透彫鏡板付轡、勝浦峯の畑古墳・勝浦井ノ浦古墳の馬具セット、奴山17号の鋳銅鈴付鑣轡、長尾2号墳の金銅透彫辻金具、手光2号墳の蛇行状鉄器など、全国でも稀な質・量をもち、朝鮮半島やヤマト政権との関係を物語る新原・奴山古墳群とその周辺古墳の出土馬具を手掛かりに、その歴史的意義の解明をめざします。



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日程
2020/10/3
曜日・時間
土曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,080円 一般 3,850円

講師詳細

桃﨑 祐輔(モモサキ ユウスケ)
1967年(昭和42年)3月12日生まれ。福岡大学人文学部教授(考古学)
福岡県福岡市出身 筑波大学大学院歴史・人類学研究科文化人類学専攻を単位取得退学。東京国立博物館事務補佐員、筑波大学助手を経て2004年に福岡大学に着任。2018年に中国社会科学院考古研究所・吉林大学・西北大学で1年間の在外研究に従事。ユーラシア騎馬文化・中近世仏教考古学が専門で「中世とは何か」の解明をめざす。
主な著作に「高句麗太王陵出土瓦・馬具からみた好太王陵説の評価」(『海と考古学』2005)、「七支刀の金象嵌銘技術にみる中国尚方の影響」『文化財と技術 4』2005)、「中世棒状鉄素材に関する基礎的研究」(『七隈史学』第10号)、「九州の屯倉研究入門」(『還暦、還暦?、還暦!』2010)、「九州出土子持勾玉研究入門」(『福岡大学考古学論集2』2013)、桃崎祐輔「騎馬文化の拡散と農耕文明との融合-江上騎馬民族征服王朝説が描く文化融合モデルとその今日的意義-」(『今、騎馬民族説を見直す』2014)「山の神古墳出土馬具の検討―2セットのf字形鏡板付轡・扁円剣菱形杏葉の年代とその意義―」(『山の神古墳の研究』2015)「金属容器」(『モノと技術の古代史 金属編』2017)「英彦山信仰遺跡と遺物からみた英彦山の歴史」(『英彦山の宗教民俗と文化資源』2017)など