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新視点 九州発 装飾古墳の美を探る
円文から飛鳥美人まで
- 教室・オンライン同時開催
- 宇野 愼敏(行橋市歴史資料館館長)
今から50年前の1972(昭和47)年3月に奈良県明日香村の高松塚古墳の壁画が発見された。横口式石槨に東に青龍、西に白虎、北に玄武、南に朱雀、西壁の女子群像が特に有名である。女子が如意(にょい)や円翳(えんえい、仰ぐもの)を持ち、いかにも埋葬されている貴人を黄泉の世界で仰いでいるようである。天井には北斗七星など星座が描かれ、当時の中国思想を導入されていることが明らかである。
こうした8世紀初頭の絵画装飾に至るまで、九州を中心に約300年間にわたって装飾古墳が築かれてきた。どこで、どのようにして装飾古墳が誕生したのか。円文は何を表すのか。三角文は何を表しているのか。同心円文は一体何を表しているのか。天馬はどうして描かれているのか。装飾古墳の謎は多い。
どこで、どのように装飾古墳は出現し、どのように発展、分布しているのか、など詳しく分かりやすく解明していく講座である。カラーのスライドを使いながら絵の解釈をする講座である。この講座を受講することにより、これまでの九州における古墳文化の考え方が変わるであろう。(講師・記)
【各回のテーマと内容】
・1/14 「装飾古墳の始まり」
古墳は黄泉の国への入口と考えられていた。その証拠に遺体の周りには貝や木の実を入れた須恵器が置かれていたり、刀や鎗、甲冑が副葬されている。黄泉の国に行っても不自由しないようにと考えたのであろうか。そうした黄泉の国の入口として装飾古墳が出現したのであるが、その出現の背景に何があったのか、などを詳しく検証していく講義である。
・2/11 「火君と装飾古墳」
九州の中で装飾古墳が最も多いのが熊本県である。熊本県は古代の肥後国で、火君一族の国である。5世紀代に肥後国一帯に装飾古墳が広がる。こうした背景には豪族の火君一族の活躍が考えられる。そして527年の磐井の乱以降になると北部九州にも円文や三角文の装飾古墳が豊前京都郡や宗像に単独で出現したり、肥後古墳の特徴である石屋形が博多駅近くにまで進出している。そういった歴史的背景を詳しく検証していく講義である。
・3/11 「絵画装飾の発展」
熊本県の北側、福岡県の南部を東流する筑後川南岸一帯には日岡古墳をはじめ多重同心円文の装飾古墳や、さらに北部の方では竹原古墳の翳や、横穴墓墓に騎馬武者が弓矢をひく装飾古墳が点在するようになる。こうした背景には、どのような歴史的背景があるのか詳しく検証する講義である。
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- 日程
- 2023/1/14, 2/11, 3/11
- 曜日・時間
- 第2 土曜 13:00~14:30
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 8,910円 一般 11,220円
- 設備費(税込)
- 660円
- 持ち物など
- ※設備費は、教室維持費です。
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講師詳細
- 宇野 愼敏(ウノ マサトシ)
- 1976(昭和51)年関西大学文学部史学科卒業、1979(昭和54)年(財)北九州市教育文化事業団(現在の(公財)北九州市芸術文化振興財団)埋蔵文化調査室学芸員を平成31年3月退職。現在、行橋市歴史資料館館長。
2003(平成15)年学生社より『九州古墳時代の研究』出版。2004(平成16)年 博士(文学)学位取得。
2022(令和4)年(特定非営利活動法人)北九州市の文化財を守る会理事長、元福岡大学・北九州市立大学非常勤講師。