乱と変の日本史

  • 本郷 和人(東京大学史料編纂所教授)
講師詳細

 戦いが王をつくるという言葉があります(哲学者ヘラクレイトス)。戦って勝った者が王になる、というのはシンプルに理解できます。「雅やか」を体現する天皇も、そもそもはリアルな戦いの勝利者でした。もう少し社会が複雑になってくると、戦いを引き起こし、それに勝利するところを人々にはっきりと見せ、王であることを認識させる。好例が関ヶ原の戦いでの德川家康です。社会を大きく変える戦乱。そのありさまを見ていきましょう。(講師・記)

<午前の部>戦国より前の戦い
 戦いのプロとしての武士がどうやって生まれてきたか。彼らは何を目的として(誰だって痛いのはイヤだ。まして、死にたくない。命を賭けて戦うわけですから、何のために戦うかを理解することはとても重要です)、どのように戦ったのか(興味深いことに、戦いは古くは一騎打ちが主体となっていて、それが集団戦になっていきます)。保元・平治の乱、源平の戦い、承久の乱などを素材に考えていきましょう。

<午後の部>戦国の戦い
 戦国時代には戦いが日常化します。鉄砲が伝来するとあっという間に列島に行き渡り、日本は当時の世界で有数の火力をもつことになりました(自慢できることではありませんが)。多くの武士や庶民が戦いに参加して(もしくは参加させられ)傷つき倒れ、その結果として日本を統一する政権が生まれて平和がやってきたのです。そのプロセスを具体的な戦いを通じて見ていくことにしましょう。


〔申込みについて〕
※受講手続きは事前にお済ませ下さい。当日入金は、受講料に500円(税別)を加えた金額で承ります。

お申し込み
日程
2019/12/1
曜日・時間
日曜 10:00~14:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 6,380円 一般 7,040円
設備費(税込)
220円
持ち物など
昼休憩を1時間はさみます。

※設備費は、教室維持費です。

講師詳細

本郷 和人(ホンゴウ カズト)
1960年東京の下町に生まれ、下町に育つ。83年東京大学文学部卒業。86年、東京大学大学院人文科学科修士課程修了。88年東京大学大学院人文科学科博士課程単位取得。子どもの頃から歴史物語が大好き。いつの間にかそれが仕事になっていた。同業者で美人の妻(本郷恵子さん)との間に一男(タクトくん。ただし指揮者になる予定はない)一猫(黒猫アルトくん。ただし唱わない)あり。著書に『人物を読む日本中世史』(講談社)ほか多数。