中世英仏関係史の中のマグナ・カルタ

  • ソールズベリ司教座大聖堂。イングランドでは最大の塔を持つ。現存するマグナ・カルタ4写本の一つが保管されていた。
  • 騎乗する国王ジョンが鹿狩りをしている様子。(大英図書館蔵)
  • 朝治講師
  • 朝治 啓三(関西大学名誉教授)
講師詳細

2015年はマグナ・カルタ公布800年にあたり、大英図書館では大掛かりな展示が、英国政府の後援のもとに開催されました。世界各地でも関連した講演や展示が行われています。13世紀のイングランドで作られた一つの文書が、個人の人権を守り、議会政治の礎となったと評価されて、今日まで受け継がれていったのは何故でしょうか。マグナ・カルタはイングランド国内史の産物であったのか、それとも世界各地に共通する課題に応えた記念碑的遺産なのでしょうか。EU離れで議論の絶えない英国から、人類普遍的な合意文書が生まれたのは何故でしょうか。イングランドとヨーロッパ大陸との関係の中に位置づけて説明します。

7/15:中世英仏関係史の中のマグナ・カルタ
~1066年のノルマン征服から1453年百年戦争終結までの英仏関係を、教科書の記述とは
異なる視点から概観して、その中でのマグナ・カルタが持つ歴史的意義を解明します。

8/19:マグナ・カルタの各条文
~国王ジョンから彼の封臣たちへ与えられた特権状としての大憲章(大きな特許状)は
、実際には封臣たち以外の諸身分、教会、都市、商人、自由人一般についても規定を
持っています。そのうちいくつかを取り上げて、13世紀初めのイングランド社会の国
王と臣民との関係を再構成します。

9/16:1215年以後のマグナ・カルタ
~1216,17年にもマグナ・カルタは再公布されます。その後も13世紀を通じて、国王と
家臣との紛争が生じるたびに、国王は大憲章を再確認します。14世紀にその条文の一
部は議会において解釈替えが行われ、17世紀には国王の専制に対する抵抗の根拠とし
て議会派勢力に利用されます。13世紀の政治文書が、のちに解釈変更される実態から
判明する歴史の不思議を解明します。

お申し込み
日程
2019/7/15, 8/19, 9/16
曜日・時間
第3週 月曜 13:30~15:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,748円 一般 9,720円
持ち物など
持ち物:筆記用具 
※資料をお配りする場合、実費をいただきます。(1枚20円)
その他
受付窓口でお手続きされる方は、ちらし<新設>をご覧ください。
◆7/15、9/16は祝日ですが講座がございます◆

講師詳細

朝治 啓三(アサジ ケイゾウ)
京都大学文学部大学院博士課程後期課程修了。神戸女学院大学教授、ケムブリッジ大学クレア・ホール、ヴィジティング・フェロー、関西大学文学部教授。京都大学博士(文学)。