松浦佐用姫 ー万葉歌人・山上憶良から世阿弥までー
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  • 東 茂美講師
  • 東 茂美(福岡女学院大学名誉教授)

 日本最古の詩歌集『万葉集』に名を残す松浦佐用姫は、唐(から)(韓)に遣いする都の貴人大伴佐提比(さでひ)古(こ)なる「イケメン」と恋におち、船出のときには別れを惜しんで山にのぼり、しきりに肩に懸けた領巾を振った。 それがこの山、領巾麾(ひれふりの)嶺(みね)の名の由来。歌人の憶良は「佐用姫の児が領巾振りしより負へる山の名」(巻5・871)とうたっています。
ことは悲別だけにとどまりません。海のかなたを望んで、加部島の岬で石になってしまったとか、別の話では、佐提比古によく似た男(じつは蛇)が夜な夜な通い、ついには領巾麾嶺(鏡山)でとり殺されたとか、さらに佐用姫も小舟を漕ぎ出したものの遭難、そのなきがらは遠く橘湾(松浦市)に流れ着いたとか、さまざまに語り伝えられています。
佐用姫伝説を書き記したものも、中世・近世の『古来風躰抄』『和歌色葉』『古今著聞集』『謡曲松浦』など、近・現代の『肥前旧事』『肥前風土記新考』などから果ては内田康夫のサスペンス小説『佐用姫伝説殺人事件』にいたるまで、数えられないほどあります。
ここでは、『万葉集』から憶良の歌を読み、さらに世阿弥の自筆本の残る謡曲『松浦佐用姫』を読んでみようと思います。「船の名をとどめし、唐土(もろこし)船の名をとどめし松浦はいづくなるらん…」。行脚の僧の登場で始まります。

中途受講はできません

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日程
2022/12/17
曜日・時間
土曜 15:00~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,860円 一般 3,630円
設備費(税込)
110円
持ち物など
筆記用具をお持ちください。

※受講手続きは事前にお済ませ下さい。当日入金は、受講料に220(税込)円を加えた金額で承ります。
※設備費は、教室維持費です。