フェルメールの魅力 最新の研究調査から

  • ヨハネス・フェルメール 《窓辺で手紙を読む女》
  • 青野 純子(九州大学基幹教育院准教授)

 柔らかな光が窓から差し込む部屋の一隅、その光の中で静かに手紙を読む女、鏡を前に真珠のネックレスをつける女、ピッチャーを傾けて牛乳を注ぐ女。フェルメールの絵を見ると、私たちはまるで17世紀オランダの邸宅で彼女たちを偶然に目にしたかのような錯覚にとらわれます。フェルメールの絵画の最大の魅力の一つは、その情景のさりげなさと静謐な雰囲気にあると言えるでしょう。
例えば、ドレスデン(ドイツ)のアルテ・マイスター絵画館所蔵《窓辺で手紙を読む女》(図)においても、カーテンの向こうで静かに手紙を読む女の横顔は、飾り気のない白い壁を前に印象的に浮かび上がっています。ところが、今年の春、この作品の修復過程において、元来フェルメールが描いたという大きなキュービッドの絵が白い壁の下から蘇ってきました(*写真ではその一部が見えています)。では、キューピッドが描かれたこの「絵の中の絵」は何を意味するのでしょうか。本講座では、最新の研究調査を紹介しながら、フェルメール絵画の魅力とは何か、考えていきたいと思います。

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日程
2019/11/9
曜日・時間
土曜 16:00~17:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,750円 一般 3,300円
設備費(税込)
110円
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