「月」を詠う ー菅原道真の雪月花ー
  • 教室開催

  • 東 茂美講師
  • 東 茂美(福岡女学院大学名誉教授)

 「菅原の大臣かうぶりし侍りける夜、母の詠みはべりける/久方の月の桂も折るばかり家の風をも吹かせてしがな」(『拾遺』473)。「菅原の大臣」はいうまでもなく菅原道真。これは道真が「初冠」(ういこうぶり)・元服の日を迎えた夜に、母(伴真成の娘)がうたった祝いの歌です。現代語訳してみると、「月に生えている桂の木も折れるばかりに、大いに才名を発して、学問の家である我が家の名をあげてほしい」といったところでしょうか。どうやら月の世界に桂の木が生えているらしい。それだけでなく、郤詵(げきしん)(晋)の「折桂」故事をもふまえています。「折桂」とは国家試験に首位で合格すること。15歳の道真への母の願いは、この一点にあったのです。そういえば、『菅家文草』の巻頭も「月」から詠い起こされています。最晩年の「月に代りて答ふ」にみられる三千大千世界の孤独は、わたしたちを圧倒してやみません。今回は道真の作品から、「月」に焦点をしぼって鑑賞しましょう。

中途受講はできません

この講座は終了しました
日程
2022/10/31
曜日・時間
月曜 10:00~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,860円 一般 3,630円
設備費(税込)
110円
持ち物など
筆記用具をお持ちください。

※受講手続きは事前にお済ませ下さい。当日入金は、受講料に220(税込)円を加えた金額で承ります。
※設備費は、教室維持費です。