九州「戦国大名」のアジア外交 オンライン講座 研究最前線・九州の「戦国大名」③

  • 九州大学所蔵「大友義鑑感状」
  • 伊藤 幸司(九州大学大学院比較社会文化研究院教授)
講師詳細

 西国と東国の「戦国大名」の決定的な違いは何かと問われれば、私はアジアとの交流を視野に入れていたのか否かだと考えています。室町幕府や朝廷のある京都への憧憬のみならず、外国との貿易にも魅力を感じていたのが西国の「戦国大名」といえます。九州の「戦国大名」のアジア外交の実態について述べていきます。
       ◇
 九州大学大学院地球社会統合科学府の提携講座(6回シリーズ)の3回目です。
 九州の戦国時代といえば、いわゆる「戦国大名」の大友氏・龍造寺氏・島津氏の三者が鼎立するイメージで語られることがありますが、これは1570年代後半頃の状況を示しているに過ぎません。16世紀中頃までの九州の戦国時代において覇権を築いていたのは、まちがいなく周防大内氏でした。1557年の大内氏滅亡後、北部九州では大友氏と毛利氏との抗争を軸に争乱が展開し、南九州では近世島津氏に繋がる島津相州家がようやく薩摩・大隅・日向を統一して覇権を形成し、やがて北部九州を目指すことになります。本講座では、北部九州と南九州の「戦国大名」の実像について、最新の研究成果を紹介しつつわかりやすく概説していきます。本講座で語られる歴史像は、従来、一般的に知られている歴史像とは異なるかも知れません。その違いは、学界における戦国史研究の進展を意味しています。受講者の皆さんには、旧態依然とした歴史像の再生産ではなく、是非、近年の歴史学研究の進展を確認してもらえればと思っています。
 (各回のタイトルは仮題です)
 
 4/3 戦国大内氏のポテンシャル 伊藤 幸司(九州大学大学院地球社会統合科学府教授)
 5/1 大内氏滅亡後における北部九州の争乱 光成 準治(九州大学大学院比較社会文化研究院特別研究者)
 6/5 九州「戦国大名」のアジア外交 伊藤 幸司
 7/3 戦国島津氏の誕生 新名 一仁(志學館大学非常勤講師)
 8/7 戦国島津氏の九州北上 新名 一仁
 9/4 本能寺の変前夜における北部九州の情勢 光成 準治

 ※九州大学大学院地球社会統合科学府は、2014年に発足してすでに6年が過ぎました。2017年10月から、朝日カルチャーセンターとの提携講座を開講しています。

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日程
2021/6/5
曜日・時間
第1週 土曜 13:30~15:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,860円 一般 3,190円
設備費(税込)
110円
持ち物など
※設備費は、教室維持費です。

講師詳細

伊藤 幸司(イトウ コウジ)
1992年 京都府立大学文学部史学科卒業
1994年 慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻博士前期課程修了
2000年 九州大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了
主な研究テーマは、東アジア交流史・日本中世史 とりわけ、前近代東アジア海域交流史/中世禅宗史/九州・山口地域史など。
最近は、中世の港町をキーワードとして都市史や流通史にも興味があるほか、美術史分野の肖像画や室町水墨画にも関心を広げている。12~16世紀における日本列島と東アジア諸地域との交流の諸相を、交流を媒介した僧侶や海商、取り交わされる文物や情報などの視座から研究をおこなっている。