アルベール・カミュの人生と作品
- 安藤 智子(九州大学基幹教育院非常勤講師)
コロナ禍でベストセラーとなっている『ペスト』や、誰もがタイトルを知る『異邦人』。その作者アルベール・カミュは当時フランス領だったアルジェリアの出身で、しかも家族が非識字者という特異な経歴の持ち主でした。カミュの作品は様々な意味での「貧しさ」と苦悩の意味を問いつづけたところに生まれています。インタビューで好きな十の言葉として「世界、苦悩、大地、母、人間、砂漠、名誉、貧困、夏、海」を挙げたことからもそれは窺えます。
本講座では上記の言葉を手がかりに作家の前半生をたどりながら、『ペスト』に至るまでの作品を紹介します。人間の悲惨さからけっして目をそらさず、しかも人間の尊厳を信じつづけたカミュの眼差しはどのように作られたのか、それは各作品においてどのように表れているかを考えます。
- 日程
- 2021/2/20
- 曜日・時間
- 土曜 13:00~15:00
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 2,640円 一般 3,410円
- 設備費(税込)
- 110円
- 持ち物など
- 筆記用具をお持ちください。
※受講手続きは事前にお済ませ下さい。当日入金は、受講料に200(税別)円を加えた金額で承ります。
※設備費は、教室維持費です。
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講師詳細
- 安藤 智子(アンドウ トモコ)
- 九州大学、西南学院大学ほか非常勤講師。九州大学大学院修士課程修了、パリ第四ソルボンヌ大学博士課程修了。専門は20世紀フランス文学、主にカミュ。2016年度日本フランス語フランス文学会奨励賞受賞。