「フランス美術」講座 プロフィールとシルエット
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  • 武末 祐子(西南学院大学外国語学部外国語学科 教授)
講師詳細

 まずヨーロッパ的装飾の一つであるグロテスク装飾を紹介します。次に人の顔を捉えるとき横顔、正面顔の違いはあるのか考えてみましょう。そして18世紀から20世紀にかけては、まずダヴィッド「マラーの死」、印象派画家のうち人物画を得意としたルノワール「陽光の中の裸婦」、印象派グル―プと活動をともにしましたが、特異な点も多いカイユボットの都会的な「ヨーロッパ橋」、最後に、どこか気になるセザンヌの静物画を取り上げます。

11月8日(月)プロフィールとシルエット
 ヨーロッパの人々は、人物を正面から捉える場合と、横から捉える場合がある。肖像画で最も多く、よいとされるのは、4分の3の角度といわれている。しかし、実は横顔(=プロフィール)は、その人物の特徴をよく捉えているとされる。大プリニウスが書いた『博物誌』において絵画の起源というのは、「シキュオンまたはコリントで、一人の男性の影の周りに線を引いたことに始まり」、「彫刻(造形)の起源もまた、ランプの光で壁に投影した若者の影を線に閉じ込め、それを粘土で象った」という。だから古代より横顔は貨幣やメダルにおいて彫られ、ヨーロッパでは馴染みがある。18世紀になって流行した黒いシルエットも正面からではなく側面から捉えられた特徴をもつ。この講座ではヨーロッパ人の横顔(profil)と正面顔(face frontale)について研究してみよう。

お申し込み
日程
2021/11/8
曜日・時間
第2週 月曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,190円 一般 3,520円
設備費(税込)
110円
持ち物など
筆記用具をお持ちください。


講師詳細

武末 祐子(タケマツ ユウコ)
西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻教授。西南学院大学卒業。1986年~1987年、フランス政府給費留学生。1987年、グルノーブル第3大学フランス文学研究科DRS(博士)。1995年、パリ・ソルボンヌ第4大学DEA取得。専門は、フランス19世紀文学。研究テーマはグロテスク美学。著書は『グロテスク・美のイメージ―ドムス・アウレアからフロベールまで』(春風社)など。フランス語教育にも関心があり、論文執筆・発表を行っている。