「フランス美術」講座 ダヴィッド「マラーの死」
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  • 武末 祐子(西南学院大学外国語学部外国語学科 教授)
講師詳細

 まずヨーロッパ的装飾の一つであるグロテスク装飾を紹介します。次に人の顔を捉えるとき横顔、正面顔の違いはあるのか考えてみましょう。そして18世紀から20世紀にかけては、まずダヴィッド「マラーの死」、印象派画家のうち人物画を得意としたルノワール「陽光の中の裸婦」、印象派グル―プと活動をともにしましたが、特異な点も多いカイユボットの都会的な「ヨーロッパ橋」、最後に、どこか気になるセザンヌの静物画を取り上げます。

12月13日(月) ダヴィッド「マラーの死」
 ジャック・ルイ・ダヴィッド(1748-1825)は、フランスの新古典主義派を代表する画家としてよく知られている。ダヴィッドは、フランス革命以前は、歴史画、聖書画など、正統的絵画で知られ、フランス革命後は、ナポレオン帝政の主席画家となり、「ナポレオン1世の戴冠式」やナポレオンの肖像画、騎馬像などを描いた。ダヴィッドは、フランス革命期は、政治的混乱の中、世辞活動もしており絵画の数は多くない。彼はジャコバン派を支持していた。同じジャコバン派の指導者マラーがジロンド派の娘、シャルロット・コルデに殺害される事件が起こる。ダヴィッドは、このマラーの死を英雄化して描いた。神話でもなく聖書にも登場しない一般人の死を描いた絵を人々はどう思ったのか。オリジナルはベルギーの王立美術館にあるが、プロパガンダのため描かれたレプリカが複数存在する。また「マラーの死」は、後世の画家、ボードリー、ピカソ、ムンクらも取り上げた。この絵の特異性とは何か考えてみよう。

お申し込み
日程
2021/12/13
曜日・時間
第2週 月曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,190円 一般 3,520円
設備費(税込)
110円
持ち物など
筆記用具をお持ちください。


講師詳細

武末 祐子(タケマツ ユウコ)
西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻教授。西南学院大学卒業。1986年~1987年、フランス政府給費留学生。1987年、グルノーブル第3大学フランス文学研究科DRS(博士)。1995年、パリ・ソルボンヌ第4大学DEA取得。専門は、フランス19世紀文学。研究テーマはグロテスク美学。著書は『グロテスク・美のイメージ―ドムス・アウレアからフロベールまで』(春風社)など。フランス語教育にも関心があり、論文執筆・発表を行っている。