平安貴族の日常に触れる「小右記」から 5月

  • 野口孝子講師
  • 野口 孝子(公益財団法人古代学協会客員研究員)
講師詳細

 『小右記』は右大臣藤原実資の日記で、基本的に男性中心の政治や年中行事に関することが多く記されています。
 政権交替劇はウラで周到に計画されながらも、当事者達の何気ない行動が引き金になることがあります。中宮定子の中関白家は兄伊周の恋のさや当て事件で没落し、後一条天皇の東宮である敦明親王は、取り巻きを失って東宮辞退を言い出しました。これらの事件で確立し盤石なものとなったのが道長政権です。一方、政権の中枢にいながら交替劇に無縁な実資は、事件の経緯を淡々と『小右記』に記しているかと思えば、広大な自邸の庭に湧き出た泉に有頂天!今でもありそうな平安貴族の日常を『小右記』から見ていきます。

 4月3日 中関白家の御曹司藤原伊周 ―色好みと宮廷内紛争―
 5月1日 小一条院  ―東宮を辞退する―
 6月5日 平安京の泉 ―実資、自邸の泉を自慢する―

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日程
2021/5/1
曜日・時間
土曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,190円 一般 3,410円
設備費(税込)
110円

講師詳細

野口 孝子(ノグチ タカコ)
早稲田大学卒。鹿児島大学大学院修了。専門は日本古代史。平安時代の邸宅相続や里内裏が主な研究テーマ。近年、平安時代の夜化に注目し「夜」の視点で平安京を見直している。2019年度まで同志社女子大学講師。