中国の聖地 泰山

  • 講師
  • 加藤 徹(明治大学教授)
講師詳細

古来、中国東部にそびえたつ泰山は、夜空の北斗七星とならび、特別な存在とされた。
秦の始皇帝や漢の武帝は、泰山で、世界を支配するための秘儀「封禅(ほうぜん)」を行った。李白や杜甫は泰山に旅して漢詩に詠んだ。民衆は、泰山の地下には死者たちの魂を収める役所が存在すると信じた。泰山の地下の冥府の長官「泰山府君」を寿命を司る神として祭る信仰は日本にも伝わり、能楽の題材にもなった。標高1,545mにすぎない泰山が、なぜこれほどまでの聖地となったのか。
その歴史的理由を探ると、私たち東アジア人の宇宙観や死生観の原風景が見えてくる。                                 (講師記)

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日程
2021/4/27
曜日・時間
火曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,080円 一般 3,630円
設備費(税込)
110円

講師詳細

加藤 徹(カトウ トオル)
1963年生まれ。東京大学文学部、同大学大学院で中国文学を専攻。広島大学総合科学部助教授を経て、現在、明治大学法学部教授。著書:『京劇』(中公叢 書・サントリー学芸賞)、『漢文力』(中公文庫)、『西太后』(中公新書)、『漢文の素養』(光文社新書)、『貝と羊の中国人』(新潮新書)、『怪力乱神』(中央公論新社)、『梅蘭芳 世界を虜にした男』(ビジネス社)、『中国人の腹のうち』(廣済堂出版)、『東洋脳×西洋脳』(共著・中央公論新社)などがある。