紫禁城 中華帝国の世界首都 華麗なる宮廷の文化

  • 講師
  • 加藤 徹(明治大学教授)
講師詳細

ヒトラーが構想した「世界首都ゲルマニア」は、計画のみで実現しなかったが、今も残る模型や図面を見ると、戦慄すべきものを感じる。一方、中国人は儒教イデオロギーに基づく「世界首都」を地上に実現した。明清帝国の首都・北京と、その中心に位置する紫禁城(現在の「故宮」)は、儒教の経典『周礼』冬官考工記の「世界首都」構想を発展的に具現化している。紫禁城は、宇宙の支配者たる天帝の住まい「紫微垣」(北極星のすぐ横の、天頂の中心)をモデルとする。北京の都市計画のコンセプトは、「天子」たる中華皇帝が天に代わって世界を支配するための巨大な「魔法陣」だった。
 紫禁城は過去の遺産だが、中華帝国の世界首都構想は、21世紀の今日も脈々と受け継がれている。中国文明を理解する鍵である北京と紫禁城の歴史について、日本の東京と江戸城と比較しながら、わかりやすく解説する。(講師記)

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日程
2020/6/18
曜日・時間
第2週 木曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,080円 一般 3,630円
設備費(税込)
110円

講師詳細

加藤 徹(カトウ トオル)
1963年生まれ。東京大学文学部、同大学大学院で中国文学を専攻。広島大学総合科学部助教授を経て、現在、明治大学法学部教授。著書:『京劇』(中公叢 書・サントリー学芸賞)、『漢文力』(中公文庫)、『西太后』(中公新書)、『漢文の素養』(光文社新書)、『貝と羊の中国人』(新潮新書)、『怪力乱神』(中央公論新社)、『梅蘭芳 世界を虜にした男』(ビジネス社)、『中国人の腹のうち』(廣済堂出版)、『東洋脳×西洋脳』(共著・中央公論新社)などがある。