平安貴族の日常に触れる「小右記」から 6月 道長、「御堂」法成寺を建立するー 極楽浄土を夢見て

  • 野口孝子講師
  • 野口 孝子(同志社女子大学講師)
講師詳細

 『小右記』は右大臣藤原実資の日記で、基本的に男性中心の政治や年中行事に関することが多く記されています。今期は「この世をば」と栄花を詠った道長のその後に迫ります。道長の摂関政治は、三条天皇の 皇子である東宮敦明親王が東宮の地位を辞退し「小一条院」となり、孫の敦良親王が立つ 事によって完成します。しかし時を経ず道長は病をえて「顔は老僧の如」くなり出家を選 びます。直後、刀伊(女真族)の北九州来襲によってアジアの激動を見せつけられますが 、当時大宰府に赴任していた藤原隆家(一条中宮定子の弟)の的確な判断で危機を回避し ます。道長は実資(『小右記』の記主)に息子頼通の補佐を頼み、自らは極楽浄土を夢見 て法成寺建立にとりかかります。『御堂関白記』の「御堂」はこの寺による呼称です。

 4月 「小一条院」という生き方-東宮を辞退する
 5月 刀伊の入寇-大宰権帥藤原隆家の奮戦
 6月 道長、「御堂」法成寺を建立するー 極楽浄土を夢見て
 

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日程
2020/6/6
曜日・時間
第1週 土曜 11:00~12:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,190円 一般 3,410円
設備費(税込)
110円

講師詳細

野口 孝子(ノグチ タカコ)
早稲田大学卒。鹿児島大学大学院修了。専門は日本古代史。平安時代の邸宅相続や里内裏が主な研究テーマ。近年、平安時代の夜化に注目し「夜」の視点で平安京を見直している。2019年度まで同志社女子大学講師。