【教室受講】“貝づくし”考古学④~貝製品をつくる房総・縄文の… 房総の貝材利用
  • 教室開催

  • 南房総の貝を使った装身具類
  • 忍澤 成視(市原市教育委員会ふるさと文化課主幹(博物館準備室長担当))
講師詳細

狩猟採集民であった縄文人は、限られた資源を利用し、環境変化にも適応しながら生き続けた。この際、道具の主要素材の一つ石材は極めて重要で、狩猟具や加工具として必需であったが、房総半島はあらゆる石材に乏しく、他所からの持ち込みなくしては、生活が成り立たなかった。黒曜石を例にとっても、北関東、信州、伊豆、伊豆諸島など、時には海を渡った遠隔地からも石材を入手している。これらは、あまりに遠隔地であることから、他集団との交易によってもたらされたと考えられるが、これまで、房総における対外的な交易品が何だったのか、本格的に議論されたことはなかった。一説では、国内最大の貝塚数を誇る地域柄、食用の「干し貝」をその筆頭としていた。しかし近年、貝塚の詳細な分析作業によって、南房総特有の貝殻を装身具として加工したムラの存在が明らかとなった。これらを特産品として利用していた様子とともに、他地域の縄文人が抱いたその価値についても解き明かす。

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 https://www.asahiculture.jp/course/chiba/90e931c1-002a-99e3-f917-61a881195aaf

お申し込み

注意事項

・本講座はZoomウェビナーを使用した教室でもオンラインでも受講できるハイブリッド講座です(講師は教室)。
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日程
2022/2/28
曜日・時間
月曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,080円 一般 3,630円
設備費(税込)
110円

講師詳細

忍澤 成視(オシザワ ナルミ)
1962年、千葉県船橋市生まれ。1988年3月、早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻 修士課程修了。2021年、「第46回藤森栄一賞」受賞。1989年4月、市原市役所に学芸員採用。財団法人市原市文化財センター、市原市埋蔵文化財調査センターにおいて、主に縄文時代の貝塚調査や整理報告を担当。また文化財活用事業として、出土遺物の分析・研究成果に基づく「貝輪づくり」、「貝アクセサリーづくり」を考案、東北から九州まで全国各地の自治体や博物館において講座を実施し普及に努める。小学生の頃、考古学の道に進むきっかけとなった江戸時代の玩具「泥めんこ」コレクションを用い、親子対象の「泥めんこ作り体験」の指導もおこなう。
2015年、ふるさと文化課勤務を機に、「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」を担当、77万年前の地質時代の世界へ。当該地層は2018年に国の天然記念物指定、2020年には国際境界模式地GSSPに認定、地質時代区分名称がチバニアンとして決定、に関わった。現在、令和4年開館予定の「市原歴史博物館」建設に向け陣頭指揮をとる。ライフワークは、日本列島における「オオツタノハ研究」。生物学・考古学的視点から、人とこの貝の6千年におよぶ関わりの謎に挑む。調査のための種子島通いは10年におよぶ。日本考古学協会、漂着物学会、日本貝類学会所属。趣味は、オープンウォータースイミング・サーフィン、ビーチコーミング。
●主な編著書:「骨角器の研究 縄文篇Ⅰ・Ⅱ」考古民俗叢書22・23 慶友社(共著) 1986
「貝の考古学」ものが語る歴史22 同成社 2011 
「房総の縄文大貝塚―西広貝塚―」シリーズ遺跡を学ぶ80 新泉社 2011
「縄文の奇跡! 東名遺跡」雄山閣(共著) 2018
ほか、論文多数。