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漱石の漢詩 南画趣味時代を中心に
  • 教室開催

  • 黒田講師
  • 黒田 眞美子(元法政大学教授)
講師詳細

漱石の漢詩は、「日本人の漢語の詩として、めずらしくすぐれる」(吉川幸次郎『漱石詩注』序)と評価されています。ただ南画趣味時代の作は、単なる余技としか見られていません。ところが吟味してみると、それらの評価は「風流」の仮面に欺かれて、真の本質を理解していない結果に過ぎません。幼児期から培われた豊かな漢籍と南画趣味の蓄積が凝縮されて、彼の心情と理想を余すところなく表現しています。彼自身が描いた絵画を鑑賞しながら、諸篇が如何なる特質を有するか、考究したいと思います。

第1回:4/19(火)
横山大観から贈呈された絵画への返礼詩に見える漱石の自然觀を中心に、その特質を考察する。久しぶりの律詩作品なので、これまでの絶句との違いを把握する。

第2回:5/17(火)
漱石自身が描いた絵画を鑑賞して、その題画詩を味読する。それによって絵画と詩との関わり及び各ジャンルの意味について考察する。

第3回:6/21(火)
5月に続けて、漱石の自画とその題画詩を対象に、両者の関わりを探索して、漱石にとっての漢詩創作の意味を究明する。

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この講座は終了しました
日程
2022/4/19, 5/17, 6/21
曜日・時間
第3週 火曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,910円 
設備費(税込)
330円
持ち物など
プリント教材使用のため、コピー代(現金のみ)

講師詳細

黒田 眞美子(クロダ マミコ)
東京大学大学院博士課程修了。元法政大学教授。博士(文学)。専門は、中国六朝唐代文学。主な論著:『韋應物詩論』(汲古書院)、「夏目漱石の中国文学受容」(『日本文學誌要』第95・96号)、「夏目漱石 初期の漢詩」(『法政大学文学部紀要』第81~84号)、共編『中国古典小説選』全12巻(明治書院)、訳注『聊齋志異』(光文社古典新訳文庫)など。