アジアNOW1月 アジアの動きを追う
- 津田 邦宏(朝日新聞元アジア総局長)
「アジアのいま」を追いかける。
アジアを歩きながらいつも、アジアの魅力とは何だろうと思う。市場に身を置くと猥雑さと温もりとに包み込まれる心地良さを覚え、路地に佇む老人の静謐な眼差しは悟りへの道標のように思えた。
21年のアジアは米国のバイデン新大統領の外交政策がどう展開するかにかかっている。コロナ禍が続くなか、中国への厳しい対応を崩さずに臨むのか、協調路線に舵を切るのか。東アジア、インド、東南アジアの国々は息をのむ思いで見守る。
1月のテーマ
□ 米国大統領にバイデン氏が就任
米バイデン政権が20日に発足。国務、国防両長官はユダヤ系でイスラエル支持の
ブリンケン氏とイラク、アフガンなどをカバーする米中央軍のオースティン元司
令官。中東への関心が強いとみられるだけに「イラン核合意」復帰から取り組むのか。
□ 北朝鮮が5年振りの党大会開催
北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会総会が5日、16年5月以来5年振りに開かれた。核
開発は一定の成果を得たとして経済建設に重点を移したとされる金正恩党委員長が
米国のバイデン新大統領に向けてどのような対米政策を打ち出すのか。
□ 台湾・蔡英文総統再任から1年
台湾の蔡英文総統が再任後1年を迎える。民進党政権は各国が新型コロナ対応に苦し
む中、封じ込めに成功してその存在を国際社会にアピールした。野党・国民党は蒋介
石に率いられた党史に縛られ、中国との明確な「距離」を見出せないままだ。
- 日程
- 2021/1/28
- 曜日・時間
- 第4週 木曜 13:00~14:30
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 3,190円 一般 3,520円
- 設備費(税込)
- 110円
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講師詳細
- 津田 邦宏(ツダ クニヒロ)
- 朝日新聞香港支局長として1997年の香港返還を取材、アジア総局長(バンコク)時代は広くアジア全域をフォロする。朝日カルチャーセンター千葉元社長。2013年春から2年間、台北に居を移し、台湾からアジアを眺める。