渡来人と帰化人

  • 田中史生講師
  • 田中 史生(早稲田大学教授)
講師詳細

①渡来人・帰化人論争と「日本人」━近代と対話する古代史  10:30~12:00
「帰化人」をやめて「渡来人」を用いるべきとの見解が提起されて半世紀ほどが経ち、今ではほとんどの教科書や概説書が渡来人を採用しています。しかし日本古代史研究の現場において、この論争は現在も続く難しい問題です。この古代史の論争は、「日本人」とは何かという近代的な問いと深く結びついているからです。本講座では、近代日本と古代の帰化人・渡来人との深い関係や、「帰化」「渡来」の語が古代史料で実際にどうに使われているのかを見ることで、近代と古代が錯綜する帰化人・渡来人論争の問題点や課題について考えます。

②列島の古代王権と渡来人━倭国の渡来人から律令国家の帰化人へ  13:00~14:30
古代の渡来人といえば、倭国時代の彼らの活躍がよく知られています。ところが、こうした私たちの渡来人のイメージには、倭国時代ではなく律令国家時代の「帰化人」のイメージが大きな影響を与えています。しかし倭国と律令国家では、渡来人の受け入れ方やあり方が大きく異なっていました。本講座では、倭国の時代から律令国家の時代にいたる王権と渡来人の関係をひも解きながら、そこに浮かび上がる古代王権の変転と、渡来人の多様性について見ていきたいと思います。

参考書籍:『渡来人と帰化人』(角川選書)を販売予定。

お申し込み
日程
2020/7/21, 7/21
曜日・時間
火曜 10:30~12:00
回数
2回
受講料(税込)
会員 5,940円 一般 6,820円
設備費(税込)
220円
その他
午前・午後2コマの講座です
※4/28から日程が変更になりました

講師詳細

田中 史生(タナカ フミオ)
1967年福岡県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(歴史学)。島根県教育庁文化財課主事、関東学院大学経済学部教授を経て、2018年4月より現職。主な著書に『日本古代国家の民族支配と渡来人』(校倉書房)、『倭国と渡来人』『国際交易と古代日本』(吉川弘文館)、『越境の古代史』(ちくま新書・角川ソフィア文庫)、『国際交易の古代列島』(角川選書、古代歴史文化賞大賞)、『渡来人と帰化人』(角川選書)など多数。