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風土記
- 教室開催
- 荻原 千鶴(お茶の水女子大学名誉教授)
奈良時代の初めに朝廷から各国に、「土地の概況について報告せよ」という命令が下りました。それを受けて作られた報告書が「風土記」で、神々や人間の土地にまつわる興味深い説話が記されています。古代の人々の想像力が、土地という舞台の上にどのように繰り広げられるのか、たくさんの映像資料を用いながら考えてゆきます。
当面は『出雲国風土記』を扱います。テキストとして講談社学術文庫『出雲国風土記』(荻原千鶴全訳注)を用い、順番に読み進めながら、そこに現れてくる問題(神、天皇、時間、古老、『古事記』『日本書紀』との関係等々)をそのつど考えていく方式をとります。古代の出雲国は全部で九郡から成っていますが、講座では、9ヶ月で『出雲国風土記』の最初に登場する郡である「意宇郡」までを、1年間で二番目の郡である「島根郡」までを読み進めたいと思います。
- 日程
- 2023/1/20, 2/17, 3/17
- 曜日・時間
- 第3週 金曜 13:00~14:30
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 10,560円
- 設備費(税込)
- 495円
- 持ち物など
- テキスト:講談社学術文庫『出雲国風土記』(荻原千鶴全訳注)
各自ご用意ください
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講師詳細
- 荻原 千鶴(オギハラ チヅル)
- おぎはら・ちづる お茶の水女子大学卒業、同大学院修了。お茶の水女子大学講師・助教授・教授を経て、現在はお茶の水女子大学名誉教授。博士(人文科学)。専門は上代日本文学で、『古事記』『日本書紀』風土記『万葉集』などを研究対象とする。上代文学会賞・日本古典文学会賞を受賞。上代文学会代表理事など学会要職を歴任。島根県奥出雲町特別顧問。主要著書『日本古代の神話と文学』『出雲国風土記』など。