阪神間の文学逍遥 ―名作の舞台と花風景―

  • 「細雪」文学碑と「紅しだれ桜」
  • 野元正講師
  • 野元 正(作家)
講師詳細

現在や当時の写真、地図と解説で、谷崎潤一郎、井上靖、遠藤周作、稲垣足穂、野坂昭如、村上春樹、宮本輝など阪神間ゆかりの主な名作の舞台と桜や野の草などその舞台の花風景を居ながらにして逍遥する座学講座です。

①谷崎潤一郎は「引っ越し魔」とか「作品ごとに住まいを変える」とか言われたほど阪神間を引っ越し、名作を残しました。芦屋、西宮を中心に主として『細雪』『猫と庄三と二人のおんな』『たで食う虫』『卍』などの世界を逍遥します。
②井上靖は若い記者時代、阪神「香櫨園駅」に近い「夙川」左岸の川添町に住み、谷崎潤一郎宅に原稿を受け取りに行ったりしました。そのあたりの風景が出てくる『あした来る人』を中心に逍遥します。
③遠藤周作は私立灘中学校(現・灘校)出身で、クリスチャンとして有名ですが、その原点は母方の伯母の影響で洗礼を受けた「夙川カトリック教会」を逍遥し、舞台は長崎・五島列島だが、3年ほど前に映画化されたマーティン・スコセッシ監督の『沈黙―サイレンス』に触れてみたいと思います。
④稲垣足穂は「飛行機ヤロー」として有名で、『稲垣足穂の世界―タルホスコープを中心に』香櫨園浜で行われた日本初のフライトだったカーチス複葉水上機を観に行っています。その香櫨園浜を逍遥します。
⑤野坂昭如の代表作『火垂るの墓』に出てくる神戸石屋川周辺、西宮のニテコ池、満池谷周辺、香櫨園浜などを逍遥します。
⑥村上春樹は自称「阪神間少年」と言い、芦屋市、西宮市で育ちましたたが、エッセイ『辺境・近況』や『ランゲルハンス島の午後』などを中心に精道中学校への通学路途中の「葭原橋」など夙川界隈を逍遥します。
⑦宮本輝は、『青が散る』で香櫨園浜の「香櫨園ローンテニスクラブ」での小説世界を逍遥します。

その他時間が許せば、田辺聖子の『女の日時計』などを逍遥したいと思います。(講師記)

この講座は終了しました
日程
2020/11/20
曜日・時間
金曜 10:30~12:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,970円 一般 3,190円
設備費(税込)
110円
持ち物など
筆記用具
その他
窓口でお手続きされる方は、28番のチラシをご覧ください。
◆資料をお配りします(実費をいただきます)。

講師詳細

野元 正(ノモト タダシ)
1967年 京都大学農学部林学科(造園学・環境デザイン)卒。技術士<建設部門(都市及び地方計画)>・元神戸市公園砂防部長。
芸術文化団体「半どんの会」副代表兼事務局長、神戸エルマール文学賞事務局長。1994年第4回小谷剛文学賞入賞、2009年第3回神戸エルマール文学賞受賞、2016年神戸市文化賞、兵庫県文化功労賞受賞他受賞。著書として、小説集「幻の池」、小説集「海の萌え立ち」、小説集「八景」、小説集「飴色の窓」他。