「卑弥呼の墓」を議論する上での心構え

  • 寺澤 薫(考古学者・桜井市纒向学研究センター所長)
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「卑弥呼以死。大作冢。径百余歩。徇葬者奴婢百余人。」。「魏志倭人伝」 が伝える卑弥呼の墓はどこにあるか、と言った議論は長らく邪馬台国の所在地論争とともに、古代史上の大きな争点となってきました。最大の争点は邪馬台国の所在地を前提とした、候補となるべき墓の年代論にあることはもはや論を待ちません。しかし、最近の議論や諸説にはこの大前提への実証性や慎重さを欠いた安直な意見も目立つようです。 いま、この 「前提」 に対して、現在の考古学が到達した確実な枠組みと可能性の幅を正しく提示し、「魏志倭人伝」から読み取れる「卑弥呼の墓」の解釈の可能性と限界を正しく理解することは最も大切なことでしょう。こうした心構えを再確認した上で、私なりの具体的な考え方を紹介してみようと思います。

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日程
2019/4/6
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,024円 一般 3,456円
持ち物など
筆記用具
その他
窓口でお手続きされる方は、2番チラシをご覧ください。
資料を配布します。(実費)

講師詳細

寺澤 薫(テラサワ カオル)
1950年東京都生まれ。同志社大学文学部卒業。シルクロード学研究センター、国際日本文化研究センター(客員)、奈良県教育委員会、奈良県立橿原考古学研究所調査研究部長などをへて現職。主な著書に『王権誕生』(講談社)、『青銅器のマツリと政治社会』『王権と都市の形成史論』『弥生時代の年代と交流』(吉川弘文館)ほか。