弥生時代のまつりを復元する

  • 禰宜田 佳男(大阪府立弥生文化博物館館長)
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弥生時代は水田稲作の伝播によって、狩猟採集社会から農耕社会へと変化し、社会自体が大きく変わりました。それによって、観念の世界も変化しました。祭具では土偶が衰退し、銅鐸・武器形青銅器、絵画土器など新たな祭具が出土するようになります。生活に直結する水田稲作の豊作を祈念する「生」のためのまつりがおこなわれたのです。もちろん人はいずれ死にます。その人の「死」を弔うまつりがおこなわれましたが、それは同時に残された人にとっては「再生」するためのまつりでもありました。そして、弥生時代の末期に登場した卑弥呼は、『魏志倭人伝』によると「事鬼道能惑衆」と「鬼道」を司りました。そのまつりには、広い地域を統合するという政治的意味が含んだものであったと考えられます。このように、弥生時代には「生」と「死」の場において様々なまつりが繰り広げられました。
今回、弥生時代におこなわれたまつりの姿を、考古資料だけでなく文献史学・民俗(族)学の成果を援用しながら復元していきたいと思います。

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日程
2020/11/7
曜日・時間
土曜 13:30~15:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,190円 一般 3,630円
設備費(税込)
110円
持ち物など
筆記用具
その他
受付でお手続きの方は、2番のチラシをご覧ください。
当日、資料を配布します。(実費)

講師詳細

禰宜田 佳男(ネギタ ヨシオ)
1958年兵庫県生まれ。昭和57年大阪大学文学部史学科(国史学専攻)卒業。昭和58年大阪府教育委員会文化財保護課に技師として採用。大阪府立弥生文化博物館学芸員として弥生文化の普及啓発、調査研究に従事。阪神淡路大震災の発災後においては兵庫県教育委員会へ派遣され復興調査を経験。平成12年4月より、文化庁記念物課に文化財調査官として採用。主たる研究分野は、日本考古学、弥生時代、近畿を中心に石器及び鉄器、集落、墓制。共編著に、北條芳隆・禰冝田佳男編『考古資料大観 石器・石製品 第9巻』小学館2002、共著に、都出比呂志編『古代国家はこうして生まれた』角川書店1998、広瀬和雄編『考古学の基礎知識』角川書店2007、石野博信ほか編『研究最前線邪馬台国』朝日新聞出版2011など。